船時間 | 2008/03/25 12:00 |
日本時間 | 2008/03/25 11:30 |
望星丸甲板に設置した『全天カメラ』の画像 >>一覧へ
天候 | bc(晴れ) | 海水温度 | 21.7℃ |
風力 | 2 | 風向 | SSW |
気温 | 24.8℃ | 気圧 | 1012.7h |
風速 | 2.9m/sec | 波高 | 2.0m |
■3月25日 団役員コメント
航海41日目、あと4日で清水に上陸する。研修学生は40日の研修航海を振り返り、今まで行った行事および様々な寄港地についての調査、さらにクラブ活動の調査報告書をまとめる作業に勤しんだ。前日から、小笠原諸島が近いのかデッキにてクジラやイルカを見た研修学生もいたが、本日は一番父島と母島に近くなったことでクジラを十数頭、約30分に亘り観察することができた。多くの研修学生がデッキに上がって熱心に海面を見つめ、クジラが潮を吹く度に大きな歓声をあげた。甲板に出ると風が涼しく、日本に近づいているのが肌で感じられる。午後6時より、東海大学の創設者である松前重義博士についてのビデオ「若き日に汝の希望を星につなげ、松前重義名利なき証言」を観た。
(団役員 斎藤裕美)
■3月25日 12班のコメント
この研修航海も早いもので、今日を入れて残すところ5日になりました。午前は、行事・調査・洋上クラブ・個人報告書についての説明がありました。午後は、18時に本大学の創設者である松前重義博士についてのビデオ上映がありました。また13時過ぎには、小笠原諸島の父島および母島の付近を通過しました。その時間帯は、一部携帯電話の電波受信ができ、友人や家族と通話する人々、または、日本ではあまり見ることができないホエールウォッチングにいそしむ人々の2グループに分かれていました。船内では風邪が流行していますが、体調管理に気をつけて91人全員が無事に帰れるようにしたいです。
■長岡 央樹(東海大学工学部土木工学科)
航海も残りわずか。今日、小笠原諸島の父島に接近した。お昼過ぎ、父島と母島が見え、日本に帰ってきたのだと実感がわいた。帰ってきて最初にやったことは、みんなで携帯の電波が入らないか船の中をうろうろしたことである。この時、やっぱりうちらは現代っ子だなと思った。クジラの方は、クジラの機嫌がよかったせいか何回も姿を見せてくれた。一日で二度もいい体験ができたので、中身が濃い一日となった。
■山西 秀明(東海大学海洋学部海洋文明学科)
今日で出港から40日。ほとんどの予定が終わり、報告書の作成と、担当行事である39(サンキュー)パーティーを残すのみです。朝、後部甲板に出たときの肌寒さに、日本へ近づいているんだなと実感しました。父島の横を通過する際には、運良くイルカとクジラを見ることができました。振り返ればどれも昨日のことのように鮮明に思い出すことができ、40日も経過したという実感がありません。しかし、とても充実した日々を過ごし、多くのことを学び、経験したのは紛れもない事実で、本当にこの海外研修航海に参加して良かったと思います。そして何よりも、この航海を共に過ごした仲間との出会いに感謝します。別れは寂しく、不意に感傷的にもなりますが、帰国後も良い関係を続けていきたいです。残り4日。悔いの残らないよう頑張ります。
■大貫 裕志(東海大学海洋学部海洋資源学科)
6時起床。ラジオ体操後清掃。本日の担当は下層甲板。9時より、報告書についてのガイダンスが、齋藤先生よりあった。昨夜から日本の領海に入っており、13時頃に小笠原諸島の父島近海を通過するようで、クジラやイルカとの遭遇に期待がふくらんだ。昼食後、島影が見え始め、母島・父島の順に見えた。また、父島近海では本当にクジラの潮吹きや姿が見えた。日本に帰ってきたという実感が湧いてきた。夕食後は報告書の作成等に時間を費やした。この航海も後わずかである。降りるのが惜しい気がする。
■金澤 賢一(東海大学体育学部体育学科)
今日は航海40日目。本日の時刻改正で時差がなくなり、日本と同じ時刻となった。それと同時に、気温が急激に下がっていた。突然、日本が近くなった気がしてとても寂しく思った。本日の昼に携帯電話の電波が入ったようで、みんなはしゃいでいたが、私は特になにも思わなかった。あと4日しかない研修航海中は、外部との連絡を絶って、有意義に過ごしていきたいと思う。こんな経験は二度とできない。
■針替 伸拓(東海大学工学部材料科学科)
自分が担当していた洋上卒業式も終了し、残りの行事は39パーティーのみである。最近、朝の体操のときに半袖短パンではもう耐えることができないほど気温が低下していて、確実に日本に接近していることを肌で感じることができる。残りの航海日数は4日であり、海外研修航海が4日後には終了していると思うと寂しくなる。本当に今回の研修に参加できたことに感謝している。今まで支えてくれたみんな、ありがとう。
■浅野 洋一(東海大学政治経済学部政治学科)
13時過ぎに父島および母島の付近を通過しました。その際、一部の携帯電話では電波受信ができたので、メールや通話など久しぶりに家族・友人と関わる人々がいました。もしくは、他に日本では、高知・和歌山沖ぐらいでしか見ることができない鯨を見る人々がいました。私も、携帯電話を携えて船首に赴いたのですが、残念ながら電波受信ができず、早々に退散しました。次に、ホエールウォッチングのために眺めのよいブリッジに立ちました。すると、眼前に広がる太平洋から、鯨が数回姿を見せてくれました。潮を吹き出すところでは、みんなから驚嘆の声があがりました。乗組員さんによると、クビレゴンドウイルカ・ザトウクジラ・マッコウクジラのどれかだとのことです。また、何度かこの海域には出ているが、ここまで見ることができたことはないとのこと。この季節にしては船の揺れが少ないことから、何か奇妙な感覚を得た一日でした。私は、帰港後3日経つと社会人になります。本当に残りあとわずかですが、一日一日を大切にしてゆき、学生生活を締めくくりたいと思います。
■王 昊達(東海大学開発工学研究科生物工学専攻)
今日は航海40日目。今日朝体操で、後部甲板に出た時、寒く感じました。今日は父島の横を通過しました。天気は非常に良くて、イルカとクジラを見ることができました。父島の横を通過する時、もう日本の領海に入りました。電波が入るようになったのでみんな携帯電話を使っているが、日本に近づき残りわずかであると思うと、みんなとの別れの寂しさと愉快になれない気持ちがどんどん湧き上がりました。もう今の季節は日本では桜咲く季節です。みんなと一緒に過ごしたこの44日間、絶対忘れられない。毎年桜咲く時、みんなが元気でいることを祈っています。