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船時間 2001/03/31
日本時間 2001/03/31
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有義波高
団長のコメント
3月30日 団長のコメント
昨夜から“最後のひと揺らし”が始まりました。黒潮に乗ったために船が揺れるのです。それは“もう日本、もうすぐ我が家”の意味でもあります。そのせいでしょうか、朝食の後片付けでどんぶりの山が崩れても、いすに寝そべっていた学生がいすごと転がっても、どこかはしゃいだ様子がありました。もう日中の予定はなく学生達は部屋の片付け、サイン帳の交換など思い思いに過ごしていました。
そして夜7時からのさよならパーティーでは歌に踊りに若さが爆発しました。また、この場で披露されたたくさんの俳句や短歌はユーモアたっぷりにあるいはしみじみとこの航海を振り返っていました。
望星丸はすでに清水港に停泊し、明朝の接岸、下船を待つばかりです。
明日からそれぞれの場所で新しい生活が始まります。みんな、Bon Voyage!
3月30日 1班当直日誌より(1) *写真は帰港式のもの
吉田 孝輝 (東海大学海洋学部水産学科水産資源開発課程)
ついに長かった研修航海もあと1日で終わりになってしまう。今日は海がとても荒れ船がとても揺れていた。これは「まだ帰りたくない。」というみんなの気持ちなのかな。
佐野 公洋 (東海大学工学部土木工学科)
43日間って長いと思っていたが、いがいと短かった。初めのうちは、早く帰りたいと思ったけど、今は帰りたい気持ちともっとみんなと旅をしたいと思う気持ちが入り混じっている。みんな今までありがとう。これからもよろしく!
小田 智 (東海大学工学部動力機械工学科)
あっという間の43日間でした。今日はさよならパーティーでした。司会をやらせていただいて、とっても疲れました。みんなのことは絶対に忘れません。
渡邉 健司 (東海大学教養学部生活学科生活科学課程)
最後の夜。明日には望星丸ともお別れです。43日間長いようで短く思い出もまだまだ作りたりない気がします。
明日からは再び陸の生活に。ちょっぴりさびしい気持ちでいっぱいです。
3月30日 1班当直日誌より(2) *写真:修了証授与
相川 智昭 (東海大学開発工学部情報通信工学科)
日本に帰りたくてしょうがなかった毎日が、なぜか今は帰りたくない。もっと船で旅をしたいし、仲間と一緒にいたい。43日間でここまで気持ちが変わるとは・・・。最高に楽しい日々をありがとう!
脇 典嗣 (東海大学工学部電子工学科)
この航海を振り返ってみて、いろいろな事があったけど、友達がいっぱいできて、この先の生活がすごく楽しいものになるような気がして、幸せでいっぱいです。
松本 裕基 (東海大学海洋学部水産学科水産資源開発課程)
あっとゆうまに43日間が過ぎてしまった。出港したのは昨日のように思えるが、現実は早かった。この43日間でかけがえのない友達ができ、忘れられない思い出になった。オレはこの航海の経験を糧に次の航海に出発します。みんな最高をありがとう。
田中 鉄平 (東海大学法学部法律学科)
明日、航海の全てが終わる。この航海で知り合った友と別れ、またいつもの日常が始まる。あまり変化のない日常に戻り、初めてこの研修の本当の意味を知るだろう。そして、その時こそ私が成長したかどうかはっきりする。果たしてどうなるのか、今はまだわからない。
トピックス (写真:帰港式で「旅立ちの詩」を歌う)
3月31日、169名を乗せた望星丸は43日間の航海を終え、無事、清水港・日の出埠頭に着岸しました。
下船する研修生達は海外研修航海を通して何かを学びとったようで、根本学生長が出港式で「いい男、いい女になって帰ってきます。」と宣言した通り、以前よりたくましくなった様子で自分に自信を持ったようです。
また、団長・団役員も、43日間にわたる大任を果たし、無事航海を終えたことに安堵の笑みを浮かべ、あらためて学生の姿を見渡す光景も見られました。
清水マリンビルで12時30分より行われた帰港式では、船長、団長、学生長による研修報告があり、団長より松前総長へ団旗返還が行われ、研修団を代表して学生長の根本君に修了証が授与され帰港式は閉式しました。
また、研修生達が航海中に制作した歌「旅立ちの詩」が会場に響き渡り、学生の思いを伝えているようでした。
帰港式後は、お世話になった乗組員や団役員の皆さんと記念撮影をしたり、研修生同士で写真をとったりし、この研修航海で培った友情と感動をかみしめ合うかのようでした。
第32回海外研修航海の歌 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
旅立ちの詩
作詞・作曲・編曲 音楽クラブ
手にした荷物のかたすみに
あふれる夢への片道切符
ちぎれたテープが 僕を不安にさせたけれど
大海原は優しくあたたかく(あたたかく)むかえて(むかえて)くれた
ほら 見てごらん 青い空と海のむこう
さあ 出かけよう 地球の果てまで
たくさんの笑顔に見送られて
僕らはこれから旅立つんだ
みんなとの想い出は朝日に せつなさは南十字<あのほし>に
果てに輝く僕の未来が待ってる(待ってる)だから今すぐ(今すぐ)帰ろう
さあ 波をこえ新たな船出 人生<これから>の
夢希望はふくらむばかり だけど
まだ 本当は帰りたくなんてない
望星マジックよ どうか解けないで