実行委員会委員長挨拶
「Bon Voyage!」
大海原、雲の湧き上がる水平線、遠くに浮かぶ島、満点の星空。これらは皆さんが普段見ることのない風景です。船上で波の音を「聞いて」、紺碧の海や輝く星を「見て」、海上を渡る潮風を「嗅ぎ」、洋上にふりそそぐ光を「感じて」ください。そして、太平洋の大海原を進む航海を満喫してください。まず、自然と対話し、世界の環境を考えてみてください。次に、自然に囲まれた環境の中で、友と悩みや夢を語り、将来を見つめてください。このような時間は自己と対峙する絶好の機会です。
第48回海外研修航海では、小笠原諸島の父島、ポンペイ(ミクロネシア連邦)、ヌメア(ニューカレドニア:フランス海外領土)、マラカル(パラオ共和国)という太平洋の島々、国々を訪問します。ニューカレドニアとパラオでは、地元の大学生と交流します。この両国との交流から、数少ない相違点を見つけて他の文化として理解するのではなく、数多くある共通点を見つけて自分たちと同じだということを発見してください。
また、今回は全行程42日間の非常に長い研修航海となります。この長い期間を限られたスペースである船の中で心地よく過ごすためには、皆さんがお互いを思いやり、協調性を持つと同時に、一人ひとりが積極的に自分の判断で行動するという自主性が必要です。この協調性と自主性は、ぜひ皆さんに学んでいただきたいスキルです。
今回の研修航海において、皆さんはたくさんの新しいことを経験し、様々な学ぶ機会に遭遇できると思います。この機会を逃さず、多くのことを学び、色々なスキルを自分のものにしてきてください。3月29日に清水港で待っています。皆で助け合い、元気に帰ってきてください。
Bon Voyage!
東海大学 副学長
海外研修航海実行委員会委員長
吉川 直人