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研修にむけて
第46回海外研修航海にあたって
東海大学海洋調査研修船 望星丸 船長 荒木 直行 |
この度第46回海外研修航海に乗船させて戴くことになりました。今回の航海は昨年度に引き続きアジア航路であります。
私自身は船長として、台湾4回、バンコク3回の入港の経験があります。ブルネイは望星丸としても初めての港ですが、事前の調査によれば、近代的な設備を備えた港であるとの事ですので、全く問題ないと考えております。また、望星丸はSOLAS条約(International convention for the Safety Of Life At Sea/海上における人命の安全のための国際条約)に則って運用されており、陸上の管理部門を含めた安全管理システムを確立しております。
東南アジアの思い出には二つあり、ひとつは、1996年世界一周航海で、タイ・バンコク・チャオプラヤ河に錨泊中の望星丸のサロンで松前達郎総長主催のタイ王室シリントン王女ご一行様の歓迎会が、厳格な警備の中、盛大に挙行されたことです。
もうひとつは、2003年8月「NHK未来への航海」でシンガポール、タイ、ベトナム、インド、韓国、マレーシア、日本から選抜された各国6名の中学生が沖縄を出発し、世界遺産の屋久島、公害病を生んだ水俣、産業廃棄物の瀬戸内海の豊島、駿河湾での観測、最終目的地の横浜の航海を通じて、環境問題を勉強し、その模様が連日全国放送されました。その頃の中学生達も今頃は、社会人としてそれぞれの専門分野で活躍していることでしょう。
今回第46回海外研修航海の方々とともに、経済発展が目覚しい、躍動する東南アジア各国を巡る船旅を満喫して戴けるよう、全力を尽くして航海安全に努めていきたいと思います。
BON VOYAGE
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