船時間 2002/03/20 12:00
日本時間 2002/03/20 10:00
天候
c(薄曇)
風力
4
気温
27℃
雲量
9
風速
5.6m/sec
海水温度
29.3℃
風向
W
気圧
1007.4h
湿度
88%
有義波高
2.5m
 
船長のコメント
 3月20日02時36分(船内時)156E、赤道を通過した。楽しい思い出がいっぱい詰まった南太平洋に別れを告げ、北太平洋に入った。北太平洋の深海の水は、他の深海のものと比べて水温は高く、塩分は低く、酸素は少なく、栄養塩は多いと言われています。

団役員のコメント
 長いと思った研修航海も終盤を迎え、研修活動が一段と活気を帯びてきた今日この頃です。わが望星丸は一路ポンペイを目指して順調に航海を続けております。今日は一日フリーデーだったのがポンペイ入港が一日早くなったため、午後は行事が臨時に組み込まれフリーデーは半日となりました。天候は晴天で、朝早くから南国の青空が眩しく輝いています。ただし、気温29℃、湿度90%と確実に赤道に近づいております。
 今日もいろいろなことがありました。まず、朝デッキに出てみると海はまるで油を流したような超凪の状態で、波頭ひとつない滑らかで紺碧の絨毯を見ているような錯覚にとらわれる。トビウオの波紋が円となって広がっていくのが分かり、真っ白い夏雲が綺麗に水面に浮いている。ついに噂に聞いていた神秘的な海に遭遇することが出来ました。その海を見つめる美しい瞳がデッキにいくつも並びました。また、希望者は増島一等航海士の計らいで後部マストに登らせて貰い丸い地球を堪能しました。次は、12:30、太陽は頭上にあり、自分の陰が最も短くなる瞬間を迎え自然法則のひとつを体験しました。
 午後になり、13:15、山口機関長より機関室の見学が許可されました。15人を一グループとして15:00まで、練習生の案内で灼熱の機関室を驚きと尊敬の念を持って熱心に見て歩きました。規則正しい力強い轟音を響かせているディーゼルエンジン、パワフルな発電機、蒸留水製造装置、複雑な配管と電線類、無数の計器類等が限られた空間に整然と配置されており、最初持っていた雑然という概念は見事に吹き飛ばされました。続いて、21日午前中に予定されていた予備調査「ポンペイの歴史、自然、文化—ナンマドール遺跡の謎—」が7班と9班によって発表された。きめ細かい調査と熱心な発表にナンマドールが一気に身近なものに感じられるようになった。
 夕食までの一時を凪の海で過ごそうと三々五々デッキに集まってきたその瞬間、「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ブー」、荒木船長の「訓練、訓練、研修団のみに連絡する、研修団のみに連絡する、全員避難訓練開始」の大きな声が船内に響く。避難訓練も乗船以来4回目。全員冷静に速やかに待機場所に集合し、お褒めの言葉を頂く。
 明日はスポーツ大会と裏赤道祭。練習生と合同のイベントとあって実行委員も大ハッスル。池田団役員の指導の下、いろいろとユニークな、また手の込んだ企画を立て早い時期から準備をしてきた総決算を控え、ムードは最高潮に達している。今日中に準備が終了するでしょうか?点呼は97/97名で異常無し、全員元気です。いろんなことがあった一日でした。(砂子克彦)

3月19日 2班当直日誌より
中村 聡
(東海大学海洋学部海洋資源学科)
今日で33日目。行事も多く皆、忙しい日々を過ごしています。生活に充実している毎日です。
池田先生による3年生対象の就職ガイダンスが今日開かれ、現実に戻されていました。
残りの航海を大事に過ごしていきたいです。

木原 徹也
(北海道東海大学工学部海洋環境学科)
清水に着くまであと11日、カウントダウンが始まった。この34日間長いようで短かった。
就職ガイダンスが終わって就職する気はあるが、いまだにどんな企業に就職するか決まっていない自分がいた。
これから清水に着くまでに就職のことをじっくりと考えたいと思っている。

吉田 大樹
(東海大学教養学部芸術学科美術学課程)
ぶっちゃけ、あと11日と思うとさみしい気がする!だから、思わないことにしました。
ポンペイの次の寄港地は、清水だ。はしゃごう!!

小林 哲人
(東海大学開発工学部情報通信工学科)
もう33日目になってしまいました。昨日の夜空はとても素晴らしかったです。南十字星やさそり座、多くの流れ星を見ることができました。この広い海の真ん中でこんなすごい体験ができたことがうれしかったです。
今日は赤道通過前なので南半球でしか見られない星空を眺めていたいです。
これから先、1日1日を深く残る思い出として過ごしていきたいです!!

細川 達則
(東海大学工学部経営工学科)
残り短い時間を満喫するぞ!みんなありがとう。

小野 慶典
(東海大学海洋学部海洋科学科)
33日目になって色々な人と飲んだり、南半球の星空を見ながら話したり、相談しあったりして、やっと皆と本物の友達というものになってきた。
この望星丸での経験は、きっとこれまでの人生の経験ベスト3に入る思い出になる。
望星丸は最高の女性、そしてみんなは最高の友達だ!!!!!!

榊原 洋介
(東海大学法学部法律学科)
昨日はみんなと飲みながら自分の気持ちなどを話したりした。その中で僕への気持ちを話してくれた友達がいてその話を聞いたら涙が止まらなかった。感動した。なんで人は睡眠をとらなければいけないのだろうか。
寝る時間を減らしてでもみんなといっしょにいたい。でも体がついていかない・・・。だからたまに寝る。
残りが少なくなってきたけど一日一日を大切に楽しく過ごしていきたいです。