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「第33回海外研修航海」帰港式
接岸時、デッキにならんで出迎えの人々にあいさつ

45日ぶりに雄姿をあらわした望星丸 すっかり春めいてきた3月31日(日)。「第33回海外研修航海」の一団を乗せた望星丸が、1万8000kmの研修航海を終え、45日ぶりに静岡県の清水港へ帰港しました。
午前8時30分、研修生や練習生が甲板に立ち、出迎えの人々にあいさつを行いながら、望星丸は日の出埠頭に無事着岸。入国審査などを済ませ、12時、砂子団長と団旗を先頭に、研修団が次々と下船しました。
鎌田学生長が出港式で宣言した通り、みんな“潮っぺえ”顔になって戻って来たようです。港で待ち受ける家族や友人たちと、久々の再会を喜び合う研修団員の姿を見て、砂子団長や団役員、荒木船長も大任を果たし、ホッと安堵の笑みを浮かべていました。

その後、研修団はすぐ近くにある清水港のマリンビルに移動。12時30分より、松前総長、校友会・同窓会の桜井会長、静岡県学園校友会の糠谷会長、千葉県白鴎会の中村会長など、多くの学園関係者やご父母が参列して帰港式が行われました。
式典では、松前総長が「全員無事に帰港でき心からうれしく思います。こういう貴重な体験は数多くはないだろう。今回の研修航海で得られた成果を、これからの人生にも大いに役立て、エネルギーにしてほしい」とあいさつ、研修団の労をねぎらいました。
次いで、来賓を代表して桜井会長より祝辞をいただき、清水市長のメッセージが披露された後、研修報告に移りました。砂子団長、荒木船長、鎌田学生長の順で、それぞれの思いを込めた報告があり、航海中につくった「第33回海外研修航海」のオリジナルテーマソング“フレンドシップ”が、菅野幸雄君のギター演奏のもと、全員の合唱で発表されました。
そして、砂子団長から松前総長へ団旗が返還され、総長と団長が固い握手をかわしました。最後に研修団を代表して鎌田学生長に修了証が授与されると、研修団から大きな拍手がわき上がり、式典を終了しました。

式典終了直後、お世話になった団役員や乗組員に対し、研修団から「ありがとう」という声が上がり、砂子団長、荒木船長などが次々と胴上げされました。そして、みんなで万歳した後、肩を組み合いながら、いつまでも別れを惜しむ姿がありました。

日常と異なる体験をする40数日間の海外研修航海。1人ひとりが、きっと何かをつかみ取ってきたことでしょう。今回の研修航海で培った友情と感動を胸に、今後の人生にぜひ役立たせていってほしいものです。

船内で最後の打ち合わせ
真剣に藷注意を聞く研修生

いよいよ下船開始
久々に日本の土を踏む

トップをきって砂子団長が研修報告
全員元気に帰ってきたことを報告

団旗の返還
砂子団長から松前総長へ

帰港式後、望星丸の前で記念撮影
最後の別れは笑顔で

「第33回海外研修航海」オリジナルテーマソング
フレンドシップ

もし君と出会ってない 自分がいて
この広い自然の中で 触れあっていなければ
人は出会いそして夢を 追って悩む日々よ
そんな時この船に乗り 語れた喜びに胸おどる
海・星・空・友・船 時間を共に過ごした人よ
同じ時間を輝いた人よ
語ろう そしてうたおう 出会いの奇跡に感謝しよう
つらいこと みんなでわかちあおう 人の優しさに胸おどる

もし夢と出会ってない 自分がいて
毎日の暮らしの中で 落ち込んでいる時も
人は悩み そして壁をこえ続ける日々よ
そんな時 少しずつでも 続けることから はじめていこう
海・星・空・友・船 同じ夜空をながめた人よ
同じ自然に輝いた人よ
次の再会のために 一度離れて見つめてみよう
離れた間の体験を 次の再会でわかちあおう
語ろう そしてうたおう 出会いの奇跡に感謝しよう
つらいこと みんなでわかちあおう 人の優しさに胸おどる

(バラード調に)
語ろう そしてうたおう 出会いの奇跡に感謝しよう
つらいこと みんなでわかちあおう 人の優しさに胸おどる
人の優しさに胸おどる

作詞・作曲 内田 文子
編曲 音楽クラブ
タイトル 小林 哲人

団役員のコメント
 昨日から発達した大型低気圧の影響を受けることなく、わが望星丸は順調に航走を続け、予定より早く清水港沖に到着し、2:15に投錨する。空はまだ暗いが港周辺の、南の島々を回ってきた者には眩いばかりの明かりが日本に帰ってきたことを実感させてくれる。
 実質、今日が研修最終日となり、明日は帰港式を残すのみとなる。6:30、朝の点呼、熱い思いを語り明かし、眠そうな顔も多くみられるが、97名全員異常なし。今日の予定は、お世話になった望星丸を綺麗にしてお返しするために午前中は船内清掃と自室の掃除、午後と夜の部は、4、9、13班企画・運営(責任者・小川洋平、副責任者・山田李瑠、記録・中束明佳、助言団役員・八木美樹、ダニエルズ・ポール、斉木ゆかり)による船上さよならパーティー。
 甲板にでてみると、出港時を思わせる晴天で、三保の松原や冠雪の富士山が目の前に広がっている。9:00より岩本福年甲板長および甲板員の指導のもとで船内清掃作業が開始される。天井、階段の手摺りから床まで心を込めてピカピカに磨き上げ、お世話になった望星丸に感謝の意を表す。
 14:00より43日間過ごしてきた後部甲板でお別れパーティー第一部が始まる。暖かい日差しの中、実行委員によるオープニングセレモニーに続いて、班単位の寸劇やゲーム、ダンス等が次から次へと披露されていく。笑い有り、涙有りで一瞬のうちに3時間近くが経過してしまう。その間も、空は青く澄み、海は静かでこれまでの航海を祝福してくれる。
 17:00より、会場をすっかり住み慣れた学食に移して第二部が始まる。ビールで乾杯の後小川進司厨長はじめ司厨部のみなさんが心を込めてつくってくださったご馳走をほおばりながら、第一部と同じように、長い間時間をかけ、想を練り秘密裏に練習して来た成果の発表を心ゆくまで楽しむ。次は、団役員結成の劇団スパッツが池田隆之団役員制作・監督による寸劇青春の詩を披露して前半の部が終了する。このころからうるるうるるの顔が増えてくる。小休止の後、船側インターテイメントの登場で、金野喜文パーサーの渋い演歌、増島宏明一等航海士のギター弾き語り、荒木直行船長のバックダンサー付きのポリネシアダンス、佐川光練習生のギター演奏等が続き、学生食堂がはち切れんばかりの熱気に包まれる。次の行事はアンケート結果の発表で賞の受賞者にはたすきと豪華景品が、続いて、長い時間かけて研修生全員が全員に対して書いた研修航海の思い出を綴った色紙と第33回海外研修航海文集が手渡される。
 二部も終わりに近づき砂子克彦団長から自然に、船に、友情に、天候に、寄港地の美しさや人情に、我儘をきいて下さった荒木直行船長以下28名の乗組委員の方々に、兄・姉として一緒に航海をしてくれた高嶋恭子練習生長以下12名の練習生に、土屋守正副団長以下10名の団役員の先生方に、そして、なによりも日増しに輝きを増してきた鎌田剛史学生長以下97名の研修生の研修態度に対して心からの感謝の言葉が述べられる。
 最後は、内田文子副学生長作詞・作曲、音楽クラブ編曲、小林哲人研修生題名のフレンドシップが菅野幸雄研修生のギター伴奏で音楽クラブ(責任者菅野幸雄、副責任者中本健二郎、記録内田洋平、助言団役員斉木ゆかり)が主体となって披露される。歌詞といい、メロディーといい、ともに過ごしてきた一ヶ月半の研修航海そのものを歌っており、途中から歌声がすすり泣きに変わってしまった。21:15、再会を強く誓い合い第二部が終了する。
 後かたづけの後は、東の空が明るくなるまで、それぞれがそれぞれの思いを胸にグループに分かれ、語っても語っても尽きない思い出に胸を熱くしていた。規律ある自主性で運営され研修学生の持てる個性が十二分に発揮された素晴らしい航海だった。
 最後に、この世界に類をみない壮大な研修航海を企画・実行・支援し、機会を与えて下さった松前達郎総長、蟹江秀明実行委員長、実行委員、事務局の皆さま、その他関係各位の皆さまに心より感謝申し上げます。(砂子克彦)

追伸
 コンピュータ担当の佐藤弘幸団役員には、ホームページのデータ作成・編集、ならびに学生からのコンピュータ関係の相談などを担当していただきました。ホームページのデータが時間通り揃わなかったり、多くの学生がデジタルカメラやビデオ関係の相談をしたりする中で、夜遅くまでご尽力いただきましたことに感謝いたします。

3月29日 13班当直日誌より
木下 枝里子
(東海大学健康科学部看護学科)
ついに44日目になってしまいました。
帰りたくない、終わってほしくないという思いでいっぱいです。
航海中、いろいろなことがありました。すべて、大切な思い出です。
本当にありがとうという言葉しか思いあたりません。

山本 晃子
(東海大学工学部工業化学科)
とうとう航海最終日です。
この研修で得られた友達は一生の友達で、経験は一生の思い出です。
この研修に参加できて本当に良かったです。
この研修のために支援してくれた両親には言葉では言えないくらい感謝しています。本当にありがとうございました。

阿部 由佳子
(東海大学電子情報学部電気電子工学科)
今日はさよならパーティーです。
最後のイベントを成功させたいと思います!
この航海で陸では味わえないような貴重な体験をさせてもらいました。
団役員さんや望星丸の乗組員の方々、そしてこの航海で仲良くなった仲間たちに心から感謝したいです。

玉木 悠
(東海大学文学部広報学科情報社会課程)
今朝一番に目に入ったものは青い空に映える富士山でした。
今日でとうとうこの航海も終わってしまうのだと実感させられました。
今まで生きてきた時間の中で、こんなに楽しくて充実していた時間はありませんでした。
私にこんな時間を与えてくれた両親や団役員の先生方、安全な航海に努めていただいた望星丸の乗組員の方々、そして何よりこの望星丸の仲間たち、皆さん本当にありがとうございました。

玉澤 真希
(北海道東海大学工学部海洋環境学科)
2月15日に始まったこの研修航海もついに終わりを迎えようとしています。
さよならパーティーが終わった今、正直まだ実感がありません。
書きたいことがたくさんあるはずなのに、なにを書いていいかわかりません。
本当に楽しかったです!望星丸に乗っている全員に感謝しています。
ありがとうございました。

今村 理依
(東海大学開発工学部生物工学科)
今日が研修航海最後の夜となりました。
現在21時45分、さよならパーティーも無事成功させ、後は飲み会・・・いやいや、みんなと語り合います。
色々大変な事もありましたが、今になってみれば、良い思い出だけが思い返されます。
13班の班長をして、本当によかったと思います。
班員の皆さん、船の仲間たち、本当にありがとうございました。
そしてまた会おう!

広瀬 彩
(東海大学海洋学部水産学科水産資源開発課程)
ついに、45日間の旅も、明日で終わりを告げようとしています。
この旅でたくさんのものを得ました。
いろんな人に出会い、いろいろな事を経験しました。
この旅は明日で終わりになりますが、明日からは、また新たな旅のスタートになります。
この研修航海で出会った友はいつまでも仲間です。
最後に、この旅を支えてくださった皆様に感謝したいと思います。
ありがとうございました。