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船長のコメント |
(残照）
夢のような楽しかったブリスべーンでの滞在がおわり、船はオーストラリア東海岸を左手に見ながら北上していた。真っ赤な夕日が大陸の地平線に沈んでいった。悠久の時がゆっくりと過ぎて行く。渚に打ち寄せる波の効果音の入ったPachelbel作曲の穏やかで静寂な音楽がサロンに流れていた。
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団役員のコメント |
６：20点呼、７：00朝食、８：30出港。しかし、今までの出港日とは違い、皆寂しさを隠しきれない様子であった。今日は、今まで一緒だった海老原先生とのお別れの日なのだ。
先生は８：00に下船し、我々を見送ってくれるとのこと。我先にとポートサイドデッキへ、海老原先生の近くへと急ぐ。船酔い・風邪・怪我でお世話になった研修生は勿論のこと、１カ月共に旅した大切な仲間との別れを惜しんで皆が、そして団役員も。いよいよ出港である。
紙テープを先生に渡そうとしたが、港湾事情により(港が汚れるとの理由かも？）わずか３本のみしか渡すことができなかった。船が離岸すると同時に”贈る言葉”の大合唱。まさに”３年Ｂ組金八先生”（テレビドラマ）の最終回状態（皆が号泣）である。
「家族」との別れが、こんなに悲しいとは、今まで経験しなかった研修生もいたにちがいないであろう。陸にいる時であれば、家族に対しての気持ち（感謝・尊敬）が、とかく流されがちになっていたことをこの研修航海が再認識の場になったのでは。
今日一日はフリーデーということもあり、研修生もゆっくり自分の進むべき航路を考えたにちがいない。
そして本船は北（ポンペイ目指して）へと針路をとり、航海する。（池田 隆之）
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海外研修航海にて （清水〜ブリスベン） |
望星丸のマスト越しに南十字星が美しく輝き、ミルキーウェイが夜空をおおう。
2002年２月15日、清水港を出港後、南回帰線を通過し、船はブリスベンの地へ到着した。
出港当時、青白い肌で緊張した面持ちの学生たちは、わずか４週間で、強く、たくましい、
自信に満ち溢れた顔つきに変貌を遂げた。
最初に襲った船酔いは、とてもつらく、長く感じたことであろう。
船の上での、病気、怪我は陸上に比べ、何倍もの不安を抱いたことであろう。
長期にわたる、集団生活は、ストレスを増大させたことであろう。
幾多の試練を乗り越え、今、光り輝く勇姿は、一人一人が築き上げた勲章である。
短い期間ではあったけれども、彼らと船上での生活をともにできたことを私は誇りに思う。
３月31日に清水港で再び全員の笑顔に出会えることを楽しみに望星丸にエールを送る。
ありがとう。（海老原明典）
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3月15日 5班当直日誌より |
鎌田 剛史
（東海大学工学部電気工学科）
本日、ブリスベンを出港し、これから北半球に向けて北上します。
海老原先生に見送られながらブリスベン川を下っていくときは、見送る側と見送られる側のせつなさを感じました。
天は高く、風が冷たさを感じる。ブリスベンは、もう秋です。
内田 洋平
（東海大学政治経済学部経済学科）
今日は、ブリスベン出港と共に、今までお世話になった海老原先生とのお別れの日でもある。
別れの時、みんなで見えなくなるまで手を振った。その後、フリーデーで波が穏やかだったので、一等航海士の計らいで「タイタニックごっこ」を許可された。舳先からみる風景は格別で、船ならではのとても楽しい時間を過ごせた。
伊藤 善朗
（東海大学法学部法律学科）
小学校の友達に会ったり、コアラを抱いたり、色々とあったブリスベン最高〜！！
あとは、北に向かうのみさびし〜い！！ 海老原先生、色々とお世話になりありがとうございました。
また、絶対に会いましょう。
鈴木 孝弘
（東海大学海洋学部海洋資源学科）
ブリスベンを出港した。針路も北に向けて動き出しました。出港から１ヶ月、出港前には考えられなかった経験も多くしました。ここまで来ると旅人かもしれない、「･･･････風に、ふかれていこう♪」
直井 侑二郎
（東海大学工学部動力機械工学科）
今日ブリスベンを出港した。海老原先生とお別れだった。海老原先生お疲れ様でした。
落合先生これからよろしくお願いします。昨日ホワイトデーでしたがお返しできませんでした。みんなごめんなさい。
残り１６日悔いの残らないようにしようと思う。
柏木 徹
（東海大学海洋学部海洋科学科）
海老原先生、お疲れ様でした。言葉では表わせない想いでいっぱいです。本当にどうもありがとうございました。
落合先生、医師としての付き合いは少なくして、人としての付き合いを多くしていきたいと思います。
よろしくお願いします。
小山 忠嗣
（九州東海大学工学部宇宙地球情報工学科）
今日は一日中、風邪をひいて寝てました。フリーデイだったので大変よかったです。早く直るとうれしいです。
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