培った経験で、安全な航海を

―今回の航海に向けて望星丸はどのように備えていますか

今回の海外研修航海は2月15日から3月28日までの42日間で、ポンペイ、ポートビラ、アピア、マジュロと入港します。その間、赤道を越えて西経にも入ります。この長い航海に備えて望星丸は12月から2カ月にわたってドックに入り修繕工事を行いました。船は一年でいちばんいい状態と言えます。今回の修繕では2台ある造水機のうち1台を蒸発式から逆浸透式の装置へと変更しました。これによって速度が13ノット以下でも船内で水を作ることができ、使用制限もある程度は緩和できるようになります。外洋に出て性能を発揮し、大人数の航海における力となってくれるのではないかと期待しています。

―船長として意識されていることを教えてください

私が船長に就任してから2度目の海外研修航海となります。今回もそれぞれ特色のある島々を巡りますが、中には港湾施設が整っていない場所もあります。ただし、ポンペイは前回寄港していますし、ほかの港も望星丸がかつて入ったことのある港です。これまで培ってきたこの船の経験を生かして着岸時、停泊中、離岸時とそれぞれの場面で乗員と船自体の安全を第一に考えて備えていきます。

―研修学生へのアドバイスがあればお聞かせください

安全面については、狭い船内での生活面でも注意を促していく考えです。すでにサモア近海では台風3号が発生しているように、航海の間には海が荒れることも考えられます。特に揺れが大きくなった時には、扉に手を挟んだり、頭をぶつけたりといったことでけがをすることもあり得ます。そういった事故がないよう、各自が気をつけるよう呼び掛けていきたいですね。研修学生の皆さんにとってこの旅への思い、目的があると思います。また、陸上とは違う環境で40日あまりを過ごす中で感じることも人それぞれでしょう。私としては、各自がその気持ちを大事にして、航海に臨んでくれればと思っています。

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