団長挨拶

「煌めく未来に針路をとれ」

学校法人東海大学第47回海外研修航海
実行委員会 副委員長・研修団 団長
東海大学 理学部 教授
千葉 雅史

研修学生の皆様、こんにちは。この挨拶文を私がしたためていることに、驚きと違和感と感じておられることと思います。本来の団長は昨年より入念な準備を積み重ね、つい先日まで研修団を率いてこられました。しかし、体調不良により乗船辞退の英断をなさいました。無念さは察するに有り余るものがございますが、研修団の安全を最優先した熟慮の結論と受け止めております。

さて、晴れて第47回の航海に参加される研修学生諸君には、改めて敬意を表すとともに、心からお祝い申し上げます。無いはずのない不安をはねのけて挑戦し、幾多の選考をみごとに乗り越え、全キャンパスから選抜された学生であることに誇りを持ってください。奢ることなく。謙虚な態度で諸活動に取り組んでください。

私たちの後ろには46回の歴史があります。世界に例のない教育機会である「海外研修航海」に参加できることに感謝しつつ、その重みを感じてください。洋上研修における無事故の記録は、その回ごとの研修団の努力の結晶であって、決して奇跡ではありません。事前研修で誓ったように、「全員が元気に、揃って、無事故で研修を全うする。」このことが私たちの使命です。そして48回に襷を繋ごうではありませんか。

この研修航海が諸君の人生の転機となることは先輩達を見れば明らかですが、各自の取り組み姿勢が、その度合いと深さを決定するはずです。航海を通じた教育の内容と効果、そして諸君たちに対する期待については、総長先生をはじめ、諸先生に丁寧にご執筆いただきました。まずは、しおりの第1章に掲載している内容を幾度も繰り返し熟読し、心の中から理解することから始めましょう。そして第2章以降の、研修、行事、クラブなどの諸活動に意欲的に参加して、国際的素養を身につけ、歴史を学び、自然や宇宙の偉大さを感じ、ひいては人として暖かみを備えた成長を目指してください。

私たち団役員は、最後の1マイルまで気を抜かず、研修学生を誠心誠意支援することを旨として、光り輝く目をした諸君たちとともに34日間寝食を共にします。みなさんの成長を見守ることができる幸せを感じています。

さあ、錨をあげて、Go straight. Full ahead!
前途洋々たる未来への針路、全速前進です。