危機管理
研修団として臨む危機管理は、団長を総責任者として組織された団体として行動することにあります。従って、組織における個人の役割と責任の自覚が非常に重要です。
また、研修団としては、安全に対する意識を高め、いざという時のために救命の手当て(CPR)ができるように、航海開始後の早い時期に講習を行います。
また、船上や外国での活動において健康であることが危機管理の大前提となりますので、以下の海外研修航海における健康管理について内容を良く理解してください。
1.健康面から見た、研修航海の特性
航海中は、生活面での環境の変化がもっとも著しくなります。限られた空間での集団生活になるため、過度なストレスが発生しやすく、大病を煩わないためにも、自己管理が最も必要です。
2.航海中に注意するべき疾患
船酔い、感冒(上気道感染)、インフルエンザ、急性胃腸炎、ノロウィルス(非細菌性急性胃腸炎)、日焼け、電気性眼炎、熱中症、怪我(転倒・頭部打撲・骨折、サンゴによる負傷、犬にかまれる*狂犬病)
3.寄港地に多い病気
コレラ、赤痢、デング熱、マラリア、肝炎 など 不衛生な管理による刺身・水・氷を摂取する事で、食中毒を発症するため、特に寄港地などでの食事時には加熱食品を選ぶなど、自分で注意する事が必要です。
4.衛生管理
船内で様々な感染性の疾患が流行しないように、食事前のうがいや、手洗い(アルコール擦式消毒含む)、咳エチケット(咳込むときにティッシュで口と鼻を押さえ、ティッシュを捨てる)、室内・寝具清掃などを行います。
<写真:過去の海外研修航海より>