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航海日誌

3月11日

船時間 2012/03/11 12:00
日本時間 2012/03/11 10:00

天候 bc(晴れ)
海水温度 28.7℃
風力 2
風向 NE
気温 28.8℃
気圧 1008.8h
風速 2.0m/sec
波高 1.0m

■ 3月11日 団役員コメント

東日本大震災についてあらためて考えたいという研修生のイニシアチブにより「東日本大震災とわたしたち ~震災から一年、そしてこれから~」が開催されました(詳細は下記のページをご覧ください)。第1部では、研修生の中で家族が被災した学生、ボランティアに参加した学生らが、現地の状況や経験した取組みを報告し、それを受けて他の研修生らによる活発なディスカッションがなされました。第2部は後部甲板で行われました。震災の発生時刻に合わせて鳴らされた汽笛を合図に日本の方角へ黙祷をし、献花を行いました。その後、「上を向いて歩こう」を合唱しました。この行事は、研修航海の忙しいスケジュールの合間をぬって、学生が主体的に計画し実現したものです。第1部の熱心な議論や、第2部の整然とした雰囲気に、研修生たちの成長が感じられました。
午前中には、冨田恒之団役員による洋上講座「日本と地球とエネルギー」が行われました。上述の行事の趣旨にあわせて、地震やエネルギー等についての講義がなされました。

(団役員 青柳 由香)

被災地出身の学生の報告
黙祷
研修生は非常に真摯な態度で臨みました。

■ 3月11日 13班のコメント

奈良 萌生(東海大学海洋学部水産学科)

3月11日、海外のことに目が行きがちの毎日だが、今日だけは日本のことを思い出さなけなければいけない日だ。学生たちは被災地で行ったボランティア経験などを話し、皆で黙祷を捧げた。そして海の向こうに繋がる日本へ私たちの思いが届くことを祈った。

藤間 将太(東海大学海洋学部水産学科)

今日は講座だった。内容はエネルギーについてであった。それは去年の3月11日の地震による福島の原発の事故にも通じるものがあった。その後は3.11について東北出身の人や実際にボランティアに行った人たちに話を聞き、班ごとにこれから私たちにはなにができるのかを話し合った。午後にはクラブ活動があり、私はスポーツクラブなので野球を楽しんだ。

藤原 亨(東海大学農学部応用植物科学科)

今日のエンジンルームの見学では、いつも見られない望星丸のエンジンや発電機などを見ることが出来た。3.11から1年が経過するので、皆で黙祷を行ったり歌を歌ったりした。3.11を振り返ることについて、とても良い機会になった。

平賀 一(東海大学工学部機械工学科)

今日はとても忙しい一日だった。講座があり3.11から一年が経つということで、講座内容は地震についてだった。昨年は地震の影響で様々な問題が起きてしまったが、これらの事については記憶が薄れてきていると思う。今自分たちができる一番身近なことは3.11を絶対に忘れないことだと思った。

益子 耕太郎(東海大学文学部心理・社会学科)

今日は3月11日、東日本大震災から早くも一年が経ち、私たちは船の上から日本へ黙祷を捧げました。また、実際にボランティアで東北へ行った人たちの話を聞き、日本を見つめ直す大変良い一日になったと思いました。

三井 翔太(東海大学法学部法律学科)

今日は、午前中に洋上講座を行い、午後には3.11から一年経つので研修生たちでディスカッションや献花をした。あの大惨事から一年も経つのかと思った。このことを忘れないための行事として、今日はとても良い機会になったと思った。

中田 宗一郎(東海大学海洋学部海洋資源学科)

今日は日本人にとって忘れられない日だ。船上では3.11のディスカッションや黙祷を行った。私は将来どのような形であっても、日本を私たちの世代が支えなければならない時が来ると思っている。その時まで私の出来る事を精一杯やりたい。

後部甲板での黙祷の様子
研修生で震災についてディスカッション
後部甲板で全員黙祷

■ 3月11日 第43回海外研修航海 東日本大震災とわたしたち
~震災から一年、そしてこれから~

あの東日本大震災から一年が経ちます。そこで、本研修航海の参加学生が中心となり、「東日本大震災とわたしたち ~震災から一年、そしてこれから~」と題して、以下の行事が実施されました。

 

(1)企画担当メンバー

メンバー: 〈企画・進行チーム〉
代表 西玄汰、副代表 鷲野結花、
岡崎有希子、一戸俊介
〈合唱担当チーム〉
高橋命、小山明日香、山本咲貴、仲川侑希
助言担当団役員: 大江一平 青柳由香

 

(2)行事内容

13:00-14:15 ・趣旨説明(西玄汰)
・震災の被害と現状の報告(佐野貴勇)
・被災者・ボランティア参加者の体験談
(赤間文香、船山杏子、有賀早紀、折橋琴菜、西玄汰)
・ディスカッション
16:30-17:00 ・震災時刻の汽笛に合わせて黙祷
・献花
・合唱(坂本九「上を向いて歩こう」)
・終了挨拶(鷲野結花)

*上記表示時刻は船内使用時間(日本標準時との時差は+2時間)

 

(3)メンバーからの感想・メッセージ

〈企画・進行チーム〉

責任者:海洋学部 海洋文明学科 西玄汰
震災から一年という日を、望星丸に乗り洋上で迎えた私たち。被災者の人やボランティア経験者の話を聞き、話し合ったことで、日本のはるか南の洋上からそれぞれが震災を学び、日本を想うとともに、黙祷を捧げることが出来たことは本当に良い機会であった。そして研修生、一人一人の意識や想いが少しでも変わり、これからの日本の一歩につながってくれることを信じたい。

副責任者:海洋学部 海洋生物学科 鷲野結花
今回の企画は初めて自分が前に立ってやるものだったので本当に不安だらけでしたが、みんなの協力によって無事終えることができました。この企画・研修・仲間に会わなかったら、私は今日ただ「1年経ったんだ」という認識だけで終わっていたと思います。本当にこの企画に携われたことと、みんなで今日について考えられたことを幸せに思います。これから私たち一人一人ができることをがんばって日本を元気にしていきましょう。

教養学部 人間環境学科 岡崎有希子
東日本大震災から丁度一年が経ちました。今日、この企画をやってみて改めて震災がどれだけ大きな被害だったのか感じることができました。私はボランティアに参加したことがなく、テレビでの情報をそのまま受け止めていました。でも自分の肌で感じること、知ることが、これから私たちがやっていかなくてはいけないことなんだと思いました。今日は本当にこの企画を実行でき、また多くの研修生と思いを共有できてよかったです。

教養学部 人間環境学科 一戸俊介
3月11日を洋上で迎えた私たちは、これから震災とどう向き合っていくかをテーマに話し合いの場を設けました。研修生からは、「観光による被災地域の活性化」「震災の経験を次の世代へ語り継ぐ」などの意見が発表されました。答えのない難しいテーマでしたが、全員が真剣に考え、答えを導き出す過程がとても大切なものだったと考えています。

〈合唱担当チーム〉

国際文化学部 国際コミュニケーション学科 高橋命
3.11の合唱を担当させていただきました、高橋です。どのくらいの時間、何をやるのか、すべてゼロの状態から班員ごとの意見を集めてこのプログラムになりました。参加は任意だったのですが、沢山参加してもらえてうれしかったです。研修学生の中で3.11について話をしてくれる人に講義をしてもらいました。それぞれ違う観点の話を聞けて良かったです。今できることを行動し、人に伝えることの大切さを学べました。

農学部 応用動物科学科 仲川侑希
3月11日という日本にとって特別な日に船上で東日本大震災に関して、もう一度振り返ることができて本当に良かったと思いました。当時起こったこと、そして現状を正面から受け止め、自分ができることをやっていこうと思います。

教養学部 国際学科 小山明日香
今日の活動は望星丸に乗船してから企画をして行動に移してきました。いろいろなイベントがあり、時間がない中での準備でしたが、みんなが協力してくれたおかげで無事に終えることができました。「上を向いて歩こう」の歌詞の通り、これから日本が上を向いていく為に自分のやるべきことを見つめ直して行こうと思います。

観光学部 観光学科 山本咲貴
3月11日の震災から一年、日本ではなく船の上でこの日をむかえて、限られた空間の中で私たちに今できることを皆で考えることができて本当に良い機会だった。多くの震災に関するみんなの考えがこれからの日本を変えていければよいと思った。今回この企画に携わることができて、またひとつ人間として成長できたと思う。

助言担当団役員:大江一平 青柳由香
本研修航海中に大震災から1年が経過するということで、この行事については、研修参加学生が中心となって企画を進めてきました。彼らの事前の綿密な打ち合わせのおかげで、当日は滞りなく式典が行われました。また、震災復興のために今後何ができるのかについて、各人が考えを深めるよい機会になりました。

開会の挨拶・趣旨説明
被災地域出身学生やボランティア経験談を聞いている様子
自らの被災体験を語る様子
被災地にボランティア活動で訪れた際の体験を報告
今何ができるのか、何をすべきか。班ごとに議論してまとめる。
班でまとめた意見を交換
班でまとめた意見を交換
被災時刻(日本時間14時46分)の汽笛に合わせて、日本の方角に向かって黙祷。
献花。

2012年3月11日 | カテゴリー:航海日誌, 船上生活