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情報提供
・東海大学情報技術センター
・東海大学宇宙情報センター

研修に向けて

研修に向けて

「船で旅立つ意義」

学校法人東海大学 総長 松前 達郎

諸君が参加するこの海外研修航海は、学校法人東海大学が実施する特色ある教育活動プログラムの一つであり、1968年の第1回航海以来、今年で第42回を数えることとなりました。今回の航海では、南太平洋の島々、コロール・ラバウル・ヌメア・コスラエを巡り、その航海距離は8,448マイル、約13516.8kmにもなります。

現代の文明社会に生きる我々は、コンピュータやインターネットなどの高速通信に代表される高度な科学技術に支えられ、当然のようにその恩恵を受け、日々の生活を送っています。しかし、科学技術の発展に伴い人々の生活が向上する一方で、人と人とが直に触れ合い、語り合う、また、大自然と触れ合うという機会が非常に少なくなってきているように思います。そのような中、諸君が海外研修航海に参加し異文化を実体験することで「人間として大切なもの」を再確認し、「環境と人間の関係」を見つめ直し、「自然との共生」を考えていくことは、非常に大切なことであり、諸君にとってこれからの国際社会を生きる上での大変貴重な経験となることでしょう。

過去41回の海外研修航海に参加した学生は、延べ3、042人に上ります。参加者の多くは必ず、「陸では味わえない感動や発見があった」という感想を述べています。-教師や仲間達と寝食を共にし、時に人生を語り、訪れる島々の異文化に向き合い、ありのままの自然に触れる-そういった船旅ならではの一つ一つの体験の中に、感動や発見を見出すのです。そして、それらの体験を若き日に共有した仲間たちとの関係は、生涯の友として永く続くものとなるでしょう。

41日間の研修ではさまざまなプログラムが予定されていますが、実際にその中身を創り上げてゆくのは諸君自身です。「国際的視野に立った世界観・人生観の確立をめざす」「共同生活を通し、人間形成をはかる」という研修目的を達成すべく、研修中は何事にも積極的に参加し、自らの手でこの航海をより有意義なものとしてください。

第42回海外研修航海に参加する諸君にとって、この航海が自らの人生に新たな歴史を刻むものとなることを期待します。