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望星丸現在地

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・東海大学情報技術センター
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『望星丸』が清水港に無事帰港し研修が修了

南太平洋の島々を巡る『学校法人東海大学第42回海外研修航海』の研修団は、海洋調査研修船『望星丸』に乗船し、41日間の研修航海を終え、3月27日(日)に静岡市清水区の清水港に無事帰港しました。
研修航海修了の式典として『帰港式』を予定していましたが、3月11日(金)の東日本大震災における長引く余震・計画停電など、いまだ終息しない社会情勢を考慮し、中止いたしました。

前日より駿河湾内に停泊し、入港準備を行っていた望星丸は、研修学生の元気な姿と共に登舷礼を行いながら清水港、巴川口鉄道岸壁(通称)に着岸。
岸壁には学園関係者らが集まり、望星丸の入港を見守りました。

接岸後、入国審査・検疫検査・税関検査が行われ、11時に船内の学生食堂において『解団式』が行われました。
解団式では、学校法人東海大学の蟹江秀明理事より、研修生に向けて「研修団それぞれの協力のもとに、大きな事故や問題もなく帰港することができ、学園を挙げてうれしく思います。ご承知のように日本では東北地方を中心とした大きな震災がありました。研修学生の皆さんが身につけた団結・協調性、これらが日本の再建につながります。」と述べられました。
また、松尾俊彦団長(東海大学海洋学部教授)、望星丸の河内尚船長、研修学生を代表して岩下真也学生長が研修報告を行いました。河内船長は「全行程約8700マイル、所要日数41日間、その間、船体・機関の故障もなく、研修団・研修学生、および乗組員一同、元気に清水港に帰ってくることができましたことをご報告いたします。また、航海を支援してくださいましたすべての方々に心より感謝申し上げます」と、山田清志実行委員長(東海大学副学長)に報告。団旗を返還した後、修了証の授与が行われました。最後に、山田実行委員長が閉会のあいさつを述べ、海外研修航海が修了となりました。

 
蟹江理事あいさつ   研修報告
 
団旗返還   修了証授与

解団後、学生室に戻った学生の皆さんは、各自の荷物を携え、下船。
日本の大地の感触を確かめるように立ち尽くす学生、出迎えの家族との再会に安堵の表情を浮かべる学生、名残惜しく涙する学生など、41日間に及んだ研修航海の思い出を振り返っているかのように感じられました。

本航海の研修学生の活動報告は、ホームページ内の航海日誌において紹介しています。
合わせてご覧いただければ幸いです。

 
荷物を降ろす研修団   下船する研修学生

【研修を終えて】
●松尾俊彦団長(東海大学海洋学部航海学科国際物流専攻教授)

今回は「洋上で見つめ直そう、地球の未来と今の自分」というテーマで研修航海が実施されました。東北地方で起きた震災を船上で知り、研修学生自身の発案で、いま自分たちに何ができるかについての討論会が開かれました。今後の日本の在り方、そこにおける自分の行動について、研修学生が自らすすんで議論を重ねたということは、この洋上における生活の中で培った力だと確信しました。

 
 

●岩下真也学生長(東海大学産業工学部建築学科4年次生)

最初は失敗もありましたが、皆が自分のことを親しみをこめて、学生長と言うので、自分がしっかりしなくてはという気持ちが芽生え、後半からは困難もあったのですが乗り越えて、何とか務めを果たせたと思います。ヌメアでの船上パーティーでは、ソーラン節を披露しました。毎朝、練習した成果が発揮され、ご招待した皆さんが喜んでくださり、日本の文化も紹介することができ、とてもよい交流会となりました。