第36回 海外研修航海
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 第1回の海外研修航海が、団役員12名、研修学生70名で昭和43年3月1日から4月12日(43日間)に東海大学丸II世(702トン)で実施されました。それから数えて今回で36回目の海外研修航海が始まろうとしています。第1回の研修学生はどんな気持ちでこの研修航海に参加したのでしょうか。おそらく外国に行きたいとか異文化に触れたいとか色々な目的があったと思います。しかし、当時研修航海を企画した大学当局の考えは、研修航海の目的をみれば一目瞭然です。「一つは、寄港地での異文化交流の体験と海外の諸事情に触れることによる国際的世界観の涵養であり、二つ目は船内という限られた環境の中での集団生活や船上行事などの共同作業を通し、人間形成をはかることです」。この目的は今回も変わらないし、今後も変えてはいけないと思っています。もう一度原点に返り、研修団全員でこの目的達成のために前進しようではありませんか。
 
 さてちょっと堅くなったので海について考えてみましょう。海はいい、理屈なしでいいのです。一日中、海を眺めていてもあきません.海は色々な顔をするからあきないのです.五感でもって海や風を感じましょう。なぎの海、嵐の海、海は人間に何を問いかけているのでしょう。自然の大きさ、人間の小ささを感じて欲しいのです。嵐が来たら船はじっと耐えるしかないのです。逆らったら自然の反撃を受けるのです。
 
 最初はプライバシーのない船内生活にとまどうかもしれません。また船酔いになり、思うように食事もできないかもしれません。それが船なのです。陸上とは違うことを感じて自分を見つめ直してください。
 
 楽しいこともいっぱいあります。船上での赤道祭、船上交流会、スポーツ大会、洋上卒業式など楽しい行事がたくさんあります。これら行事の準備作業を通し、共同作業の大切さを知り、生涯の友を作り、人間を大きくしてください。
 
 寄港地は今回5つあります。寄港地では大学との交流や異文化に接する機会も多いことでしょう。学生の特権をいかして大いに交流し、異文化を体験してください。それが将来きっとあなた方の役に立つはずです。恥ずかしがらずにコミュニケーション能力の向上に努めて欲しいと思います。
 
 地球環境問題にも目を向けてください。今回は地球温暖化で、海面が上昇し、年々陸地が減少しているといわれているフナフチに寄港します。自分の目でその現状を見て、感じてください。そして考えてください。
 
 3月26日には一回りも二回りも大きくなった研修団全員を帰港式で披露しようではありませんか。
 
 最後に、総長先生をはじめこの研修航海の準備に多大なご協力をいただいた企画委員会および実行委員会の皆さんに感謝すると同時に、望星丸の船長以下乗組員の皆さんには安全運航をお願いする次第です。
 
 
第36回
海外研修航海 団長
東海大学
海洋学部航海工学科
教授/佐藤 治夫
 
 
 
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