第35回 海外研修航海
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  「船で旅立つ意義」 −海外研修航海へのいざない−

学校法人 東海大学
海外研修航海企画委員会 委員長
総長 松前 達郎
 
 学校法人東海大学では1968年以来、本学所有の海洋調査船を使用した海外研修航海を実施してきました。今回皆さんが参加する海外研修航海は、35回目の海外研修航海となります。今回初めての寄港地となるコスラエ島をはじめ、フナフチ島、タヒチ島、ボラボラ島、マジュロ島の5つの島を巡り、その航海距離は10825マイル(約17417km)となります。

 航空機による海外旅行が普通のことであるこの時代に、何故「船」で旅立とうというのでしょう。21世紀に入り、我々人類はITに代表されるように高度な科学技術に支えられる傾向が更に強まっています。このような時代では、人類はその多大な恩恵を蒙る一方、物質的な成果が優先され、生身の人間や自然との触合いが減少しつつあります。21世紀に生きる諸君にこそ、「人間として大切なもの」「環境と人間の関係」をもう一度見つめ直す旅が必要なのではないでしょうか。

 過去34回の研修航海に参加した学生は、延べ2400人を超え、船という限られた空間とそれを取り囲む大海原の中で、教師や仲間と寝食を共にし、人生を語り、多くのことを学んできました。参加者の多くは、必ず「陸では味わえない感動や発見があった」と感想を述べています。特殊な環境での長期集団生活や異文化との接触、南太平洋の自然を「自ら体験すること」によって、多くの収穫を実感してきたのです。そして、それらの体験を若き日に共有した仲間たちとの関係は、生涯の友として永く続くものとなりましょう。

 第35回海外研修航海が皆さんにとって人生の新しい1ページを開くものとなることを期待します。46日間の航海の体験はきっとその手助けとなるでしょう。
 
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