日本の最南端に位置する沖縄県は、南北約400キロ、東西約1000キロの海上に連なる大小160もの島々(うち有人島39)で構成されています。陸地の総面積は2266平方キロメートルで、約125万人が暮らしています。中でも、最大の面積を持っているのが、那覇市のある沖縄本島です。南北に細長い形をしていて、最北端から最南端までおよそ100キロの距離があります。南部は平地、北部は山間部の多い地形です。 沖縄県は亜熱帯モンスーン地帯に属し、年平均気温23度前後で、冬にあまり寒くならないのが大きな特徴です。季節は春秋がはっきりせず、おおむね気温30度前後の蒸し暑さが続く長い夏と、気温16~17度の暖かく短い冬の2シーズンに分けられます。台風の通り道にあたることから、6~10月の期間、沖縄県には年平均で7回ほど台風が接近します。 沖縄県といえば、まず美しいサンゴ礁の海が思い浮かびます。しかし、亜熱帯の植物がうっそうと茂る原生林や、マングローブが群生する壮大な景観も、沖縄の自然の大きな魅力です。この沖縄の大自然には世界的に珍しい固有の生物が数多く生息しています。さらに、琉球国王の居城、沖縄屈指の聖地、英雄伝説が残る城、王家が眠る墓など沖縄県には9つもの世界遺産があります。 那覇市は、沖縄県の県庁所在地で、約31万人が暮らす政治・経済・文化の中心です。沖縄本島の南西部に位置し、西は東シナ海に面しています。古くから港が整備され、海外との交流拠点として『琉球王国』文化が華ひらきました。都会的な街並みの中に、首里城跡などの世界遺産や文化財が数多く点在する観光都市でもあります。沖縄県各島への玄関口としても栄える、県内で屈指の大都会です。 |
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