研修航海における寄港地への訪問や44日間の航海は、皆さんの人生の中でも容易には体験できない機会になると思います。寄港地の歴史や文化、自然などについての知識や、航海全般についての知識を身に付けておくことは、この研修をより豊かな経験にしてくれるはずです。また、それぞれの寄港地についての知識を入港前に団員間で共有しておくことで、上陸後に現地の方々に敬意をもって接することができ、深い交流に繋がると思います。
「調査」は、「寄港地についての調査」と「航海についての調査」から成ります。それぞれのグループで分担して、寄港地と航海について清水出航前に「出航前調査」をしていただき、航海中に船内で「寄港前発表」をしていただきます(グループと調査項目は下表参照)。また、寄港地や航海中の研修結果を踏まえて、清水入港前にすべてのグループに「研修調査報告」をしていただきます。
寄港前発表日 | 調査項目(寄港地/航海) | 担当グループ | 助言担当団役員 |
2月23日 | マジュロ/エネルギー | C | 渡部 憲 内海 里美 |
2月29日 | フナフティ/入出港 | D | 羽生 浩一 六本木 令子 |
3月4日 | ポートビラ/食料 | E | 浅沼 秀樹 斎藤 裕美 |
3月8日 | ヌメア/ゴミ | A | 田中 滋樹 伊藤 是清 |
3月18日 | ポンペイ/航行 | B | 杉山 知子 大場 真 |
1.出航前調査について
寄港地と航海について、さまざまな視点から調査して下さい。清水を出航すると、図書館に行くことや、インターネットで検索することはできません。清水出航前に資料などを揃えておいて下さい。配布物がある場合は、乗船前に必要な部数を用意しておいて下さい。グループ内で連絡を取り合い、準備を進めてください。
「寄港地についての調査」では、寄港地や寄港地を含む地域の歴史や文化、自然などについて調査して下さい。寄港地で役に立つ「ガイド」的な情報もあるといいでしょう。また、寄港地の言葉で挨拶くらいはできるようになっていたいものです。
「航海についての調査」では、今回の研修航海について調査して下さい。私たちが航海することで、人類を含む生物の生息環境にどの程度のインパクトを与えているかなどについて調べてみて下さい。調査の結果、なにか問題があるということがわかった場合は、その解決法について提案できるとよいと思います。
2.寄港前発表について
それぞれの寄港地に入港する前に、出航前調査で調べた事柄について、全員の前でプレゼンテーションして頂きます。プレゼンテーションにはPowerPointを使うことができます。プレゼンテーションの形式は指定しません。それぞれのグループで創意工夫して、効果的なプレゼンテーションを考えてください。
3.研修調査報告について
寄港地では、事前に資料などで調査した内容を踏まえ、現地調査をしていただきます。現地調査の結果は、出航前調査の内容と関連づけて、PowerPointでプレゼンテーションをしていただきます、寄港地研修の集大成となるようなプレゼンテーションを期待しています。