航海後記
研修学生による研修の感想

航海後記

9班レポート

平 栄嗣
(東海大学情報通信学部 通信ネットワーク工学科 3年)

① この海外研修航海で得たものは何ですか

人間関係の構築の仕方を学んだ。人間関係を作っていく場合に最も大切なのは、最初の出会いでお互いを認め合い、話ができる状態にすることである。次に重要なのは交友関係を広く持つことであり、それによって出会いの機会が増えていく。また、人から人へ情報を伝え合う際に中間地点を作り過ぎると、途中で情報の中身が変わってしまうことがあり、本来の意図がわからなくなってしまうので、間に入る人間はそのことを考えて伝えなければいけない。そして、注意する立場の人間は「何が大切であるか」という点を意識し、強調して伝える必要がある。

② 帰港後の生活における新たな決意を教えてください

勉強を一生懸命に行いたい。また友人を多く作って行きたいと思う。日本で送る日々の当たり前の生活がどれだけ恵まれていることなのか、そして自分がどれだけ幸せな環境にいるのかということを今回の研修航海で感じたのが、その理由である。そして改めて考えたときに、「どれだけの時間を無駄に過ごしていたのだろうか。もっと様々なことが大学生活でできたのではないか。」と思ったからだ。

村上 和音
(東海大学文学部 歴史学科 2年)

① この海外研修航海で得たものは何ですか

自分たちの班は、最初の方は、先生方から注意を受けることが度々あった。そこで、今後の生活班としての信頼を得るためには、行動などの目に見える具体的な部分で改善したということをみんなに示していかなければならないだろう、ということが班内での目標となり、一人一人が、それを実現しようと頑張っていた。そうしているうちに画期的な意見交換によって班会議が活性化したので、思っていることは意見として発言することの重要性を感じた。

② 帰港後の生活における新たな決意を教えてください

一番痛感したのは、議論をしながらも、それをダラダラ続けるのではなく、要点をまとめて進めていく力の必要性だった。ただし、そこに個人的な感情に基づいた強引さがあってはいけないと思う。議論を進めるタイミングをはかり、視野を広く持ち、客観的に物事を見ると良いのだが、これを一人だけで全て完璧にこなすことはほぼ不可能である。そこをお互いにカバーするために、他にも議論に参加している人がいるのだと思う。このようなやりとりを実際に経験することができたので、これからの議論の場に、この研修航海で得た心構えや注意点を生かしていきたい。

横山 翔
(東海大学工学部 動力機械工学科 2年)

① この海外研修航海で得たものは何ですか

たくさんの仲間と、たくさんの思い出。普段は100人以上の学生と1ヶ月以上も共同生活を送ることはめったにないので、一生の思い出となった。高校卒業以来、久しぶりに、仲間とともにある物事に取り組むことの楽しさや達成感を味わうことができた。1ヶ月以上も一緒に生活をしていると、帰港後に仲間との別れが本当につらく思うことがあり、そのくらい大切な仲間に出会えたと実感した。

② 帰港後の生活における新たな決意を教えてください

新学期から私は3年次生となり、本格的に工学的な内容を学び始める。また就職活動も始まり毎日が大変になってくるが、この航海で学んだことや身に付いたこと、そして限られた空間で1ヶ月も生活したことを思い出し、自分はやればできると信じ、今後遭遇するであろう苦悩や困難に立ち向かい、乗り切っていきたい。またこれからも、折をみて海外研修航海で出会った仲間たちと会っていきたい。

小笠原 晟一
(東海大学経営学部 経営学科 2年)

① この海外研修航海で得たものは何ですか

かけがえのない仲間と一生できない経験を得た。この船で知り合った仲間とはこれから先の未来もずっと関わって行けると思う。それほどに濃い1ヶ月間であり、自分にとって何にも代えがたい経験となった。また、寄港地での学びもとても大きなものとなった。友達や家族との旅行では行くことがないであろう国に訪れ、日本では見ることのできない貴重な光景を目の当たりにすることができた。

② 帰港後の生活における新たな決意を教えてください

この研修で見た海外諸国の実情を胸に様々なボランティア活動をしてみようと思う。この研修に参加した自分だからこそできることがあると思うし、この経験を他人のために 生かしてみたい。大学生活はあと2年しかない。だから一日一日を充実したものにして、濃密な大学生活だったと思えるようにしたい。

福田 吉記
(東海大学大学院・工学研究科航空宇宙学専攻 大学院2年)

① この海外研修航海で得たものは何ですか

二度と経験することのない体験と、かけがえのない友人ができた。船内で34日間の共同生活は楽しいだけでなく、問題も多くあった。しかし、その度に班員や他のメンバーと一緒に話し合いどうやって楽しい航海にするかを考えてきた。短い期間ではあるかもしれないが、苦楽を共にした大切な友人達である。それだけでなく、皆既日食や洋上卒業式など今後経験できない貴重なイベントを大切な友人達と過すことができた。これらの日々は本当に幸せな思い出である。

② 帰港後の生活における新たな決意を教えてください

寄港地では現地の人と交流することが全くできなかった。そのため、もっと積極的に英語の勉強をしたいと強く感じた。4月から新社会人として働くが、カンボジアに出張することが既に決まっている。研修航海が初めての海外であり、現地の人と交流できない悔しさを実感できたので、この経験を忘れずしっかりと勉強していきたい。

玉田 翼
(東海大学観光学部 観光学科 2年)

① この海外研修航海で得たものは何ですか

集団生活の大変さとコミュニケーション能力の大切さを実感した。集団生活の大変さは、普段自己責任で済むことがいきなり連帯責任になることだ。そして一人一人の節水の心がけや生活班の班員の助け合いがあってこそ、この海外研修航海が成り立つと思った。また、まだ一言も話したことのない人に自分から積極的に話しかけることで友人の数が増え、お互いに会話を交わすことで理解が深まっていくことを体験した。これらのことを通じ、コミュニケーションの大切さを学ぶことができた。

② 帰港後の生活における新たな決意を教えてください

私は大学1年まではアクティブなことから自分を避けてきた。自分のなかでできないと思ったことはやらないし、できると思ったことだけをやるというような、リスクのないつまらない人生を送ってきた。しかし2年次生になり、気持ちを入れ替えて自分から積極的に動くことを意識して今まで過ごしてきたし、今回の海外研修航海にも参加を決意した。私はこの船で変わることができた。この研修に参加して学んだことを陸での生活で応用できるような人間になりたい。

小野 秀真
(東海大学情報理工学部 情報科学科 1年)

① この海外研修航海で得たものは何ですか

沢山の人と交流する環境にあったため、人と話す機会が増えてコミュニケーションの能力がつきました。また確実に自分と全く違ったタイプの人と話す機会に恵まれたことから、自分が今まで知らなかった知識や考えが身につくことも多々ありました。

② 帰港後の生活における新たな決意を教えてください

色々な人と会話をする中で、普段の大学生活で頑張っている人がとても多いことに気付きました。その中には将来の夢を明確に持っている人もいることを知り、自分も明確な目標を定め、これから頑張ろうと思いました。

粕川 晃司
(東海大学工学部 航空宇宙学科 1年)

① この海外研修航海で得たものは何ですか

この研修で得たものをすべて書くととても長くなるが、2つだけ紹介したい。ひとつは、国際的な視野を得ることができたことである。いずれの寄港地も私自身初めて訪れた場所で、それぞれ異文化の中でそれぞれの人が集団で生活していると感じた。もうひとつは多くの仲間を得たことである。34日間も生活を共にしてできた仲間は一生忘れられない仲間になった。

② 帰港後の生活における新たな決意を教えてください

帰港後は、今回の研修航海で訪問したような海外の諸国にもう一度行き、今度はそこでボランティア活動をしたいと思った。今回の研修で学んだ、集団生活における協調性を普段の生活でも生かせるように意識していきたいと思った。また、洋上講座で学んだ自己表現の力を高めて、将来にこれを生かしていきたい。

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