船長挨拶

「第45回海外研修航海にあたって」

東海大学海洋調査研修船 望星丸 船長
荒木 直行

皆様こんにちは。この度第45回海外研修航海に船長として乗船することになりました。私にとっては久しぶりの海上勤務です。研修航海は第36回の航海が最後の乗船でしたので、実に9年ぶりの再乗船です。第36回航海では、今回の団長の内藤先生とご一緒でした。今回、一緒に乗船できることは望外の喜びであります。

古い航海日誌を紐解きますと、私の乗船中には、台湾3回(花蓮)、バンコク(2回)、シンガポール1回入港の経験があります。今回の台湾(台中)、ベトナム(ハロン湾)は初入港です。当時とは国際情勢も変化し、また船を取り巻く船舶安全法上の国際条約も各種追加され、随分と厳しく変わりましたので、各寄港地の情報収集には万全を期したいと考えています。

東南アジアの思い出は二つあり、ひとつは、1996年世界一周航海(第28回海外研修航海)で、タイ・バンコク・チャオプラヤ河に錨泊中の望星丸のサロンで松前達郎総長主催のタイ王室シリントン王女ご一行様の歓迎会が、厳格な警備の中、盛大に挙行されたことです。もうひとつは、2003年8月「NHK未来への航海」でシンガポール、タイ、ベトナム、インド、韓国、マレーシア、日本から選抜された各国6名の中学生達が、沖縄を出発し、世界遺産の屋久島、公害病を生んだ水俣、産業廃棄物の瀬戸内海の豊島、駿河湾での観測、最終目的地の横浜の航海を通じて、環境問題を勉強し、その模様が連日全国放送されたことです。その頃の中学生達も今頃は、社会人として色々な分野で活躍していることでしょう。

第45回海外研修航海研修団の皆様とともに、経済発展が目覚しい、躍動する東南アジア各国を巡る船旅を成功させるように、全力を尽くして航海安全に努めていきたいと存じます。

VON VOYAGE

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情報提供
・東海大学情報技術センター
・東海大学宇宙情報センター

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