|
東シナ海から南シナ海へとつながる今回の航路は、文字通り東西の文明の交流を支えてきました。第45回研修航海では、いにしえから様々な物や知識、そして人々が行き交ってきたこのアジアの海が舞台となります。それは、文明を展望し新しい時代に貢献しようとしてきた東海大学の精神を確認する旅ともいえます。
今回は、寄港地研修として3つの大学との交流を予定しています。台湾・東海大学、タイ・モンクット王ラカバン工科大学、マレーシア工科大学、いずれも長年にわたり東海大学が姉妹校としておつきあいしてきた大学です。これまでの本学の国際交流の歴史を大きくまとめるミッションを研修生のみなさんは背負うことになります。
寄港地の隠れたつながりにも注目してください。三保の松原、ベトナム・ハーロン湾、タイ・アユタヤ、そして沖縄・首里城跡とユネスコの世界遺産を回る旅となっています。アジアの自然の豊かさ、文明の深さをしっかり受け止めてください。
そして、41日間の旅で研修生のみなさんが得るもっとも大きなもの、それは言うまでもなく船のなかで生活をともにした「仲間」です。スポーツ祭、船上交流会、洋上卒業式、さよならパーティと、船内での盛りだくさんの企画はみなさん自身がみなさんのためにつくっていくものです。ともに成し遂げることで得られた仲間と一生のつきあいになっていくことは、先輩たちの経験が示しています。
アジアの海を航るこの研修航海がみなさんひとりひとりにとって実り多きものとなることを願ってやみません。