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情報提供
・東海大学情報技術センター
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研修に向けて

団長挨拶

「日本を見つめよう 世界を見渡そう」

第43回海外研修航海研修団 団長 片山 恵一
東海大学工学部応用化学科

2011年3月11日14時46分、東北地方太平洋沖を震源とする地震が発生し、それに伴う津波や余震、さらには原子力発電所の事故によって東日本各地が壊滅的被害を被りました。現在、この東日本大震災からの復興を目指して日本全体が努力している状況ですが、復興の方向性はおろか、震災で大量に発生したがれきさえも片付けられていないのが実情です。

こうした現状を鑑み、第43回海外研修航海のテーマを「日本を見つめよう 世界を見渡そう」と致しました。これは、東日本大震災に際して人間の優しさやたくましさを再確認したこと、交通網の迅速な復旧技術など、日本が世界に誇るべき科学技術が数多くあること、また、多くの国々が真心あふれる援助の手を差し伸べてくれたことなどを総合的に考慮した結果です。

「調和のとれた文明社会を建設する」という高い理想を追求する本学で学ぶ皆さんには、“今後の日本を担う”という強い使命感と豊かな人間性が求められています。海外研修航海には、「自ら考え、集い、挑み、そして成し遂げる」という四つの力を養うための人材育成プログラムがすべて詰め込まれています。

今回の海外研修航海では、パラオ共和国(コロール)、パプアニューギニア独立国(ラバウル)、ニューカレドニア(ヌメア)、ミクロネシア連邦(コスラエ)の4カ国を訪問します。いずれも自然環境に恵まれた平和な国々ですが、それぞれ独自の文化が形成されています。さらにヌメアでは、現地大学との交流も計画しています。ぜひ、これらの国々の文化や生活に触れると共に、同世代の学生達との交流を深め、友情を育み、将来の国際人としての基礎を築きましょう。

船内での生活空間は狭く、足下が常に揺れるなど、日常では経験しないことや克服しなければならないことがたくさんあります。しかし、研修航海における経験すべてが将来の糧となることは間違いありません。

以上、海外研修航海に対する私の想いを綴りましたが、研修航海は自分を鍛え、成長するための絶好の機会です。清水港への帰航時には、一回りも二回りも大きくなった自分に気がつくはずです。一緒に楽しみましょう!