トップ研修生に向けて|団長挨拶

総長挨拶
団長 橋本 敏明
「良い仲間 地球を感じる 〜よい航海〜」
第41回海外研修航海研修団
団長 橋本 敏明
東海大学体育学部武道学科

海外研修航海はこれまでに40回を重ね、今回で第41回になります。その目的は、本学の海洋調査研修船(望星丸)を使用し、海外の諸文化・諸事情に触れ、実体験を通して、国際的視野に立った世界観・人生観の確立を目指すとともに船内という限られた生活環境の中での共同生活を通して、人間形成をはかることにあります。

第41回海外研修航海のテーマは「良い仲間 地球を感じる 〜よい航海〜」としました。このテーマは、本研修団役員が夏休みに全員が集まり、望星丸の船上で議論を重ねて、考え出されたテーマです。

「良い仲間 地球を感じる 〜よい航海〜」の意味するところは、以下の通りです。

参加者は、学園の各キャンパスから集まり、望星丸の限られたスペースで43日間を過ごします。
寝食を共にする生活を通して友情が培われ、必ず良い仲間になると確信しています。相手を理解し、自分の役割を認識し、互いに協力し、自分の責任を果すよう行動しましょう。
その良い仲間と大海原を航海しながら寄港地を回り、地球を実感します。大自然の中で自分自身を見つめなおし、「貴重な人生を如何に生きるか」を考えてみましょう。清水港に帰港したときには、きっと「よい航海であった」と満足感を覚えるに違いありません。
今回の寄港地はポンペイ(ミクロネシア連邦)、フナフチ(ツバル国)、ポートビラ(バヌアツ共和国)、ヌメア(ニューカレドニア)、コスラエ(ミクロネシア連邦)です。それぞれの寄港地は、独自の文化・歴史を有し、人と自然が共存しています。しかし、その一方では開発途上にあり年々様変わりをしています。特に、ツバル国は環境問題の一つである地球温暖化の影響により海面が上昇し、国土存続の危機にさらされている国として知られています。そのような現状を目の当たりにして、現代文明の諸問題を真摯に考えたいと思います。

ご存知のとおり、東海大学は「人々が地球市民として心をつなぎ、人と社会と自然が共生できる新しい文明社会の実現を目指す」ことを使命としています。海外研修航海は、まさしく新しい文明社会の実現に向っての旅といえます。新しい文明の担い手は青年です。「若き日に汝の希望を星につなげ」…望星丸の船首に、理想の旗を高く掲げようではありませんか。

第41回海外研修航海に参加する14名の団役員と97名(留学生5名)の学生諸君の全員で「良い仲間 地球を感じる 〜よい航海〜」を実現させましょう。