マジュロ島は中部太平洋のミクロネシア東部に位置するマーシャル諸島の首都がある島で、人口は約２万人。島群は３４の環礁、珊瑚礁島からなり互いに約１５０ｋｍを隔てて南北に伸びる二つの島列に分かれ、東側をラタック諸島（日の出の意味）、西側をラリック諸島（日没の意味）と呼ぶ。

１７８６年イギリスのマーシャルが訪れ、彼の名が諸島名となった。１９世紀始めにロシアの探検家が訪れ、諸島の全貌を明らかにした。１８８６年スペインの領有が認められたが、９９年ドイツに売却された。第一次世界大戦後は日本の委任統治領になり、ヤルート島に支庁を築いたが、第二次世界大戦後はアメリカの国連委任統治領となり、マジュロ島がマーシャル地域の行政の中心となった。軍事的には重要な拠点であり、第二次大戦では激戦地となった。

１９７９年５月自治政府が樹立され、日本人の血をひくアマタ・カブア氏が初代大統領となった。日本との歴史的関係が深く、日本人の血が流れている人が多いため、多くのマーシャル人は日本に親しみを感じており対日感情は非常に良い。