航海日誌
研修学生・団役員による日々のお便り

航海日誌

3月7日ヌーンレポート

船時間 2017/03/07 12:00
日本時間 2017/03/07 10:00
天 候 晴れ
海水温度 28.1℃
風 力 5
風 向 西南西
気 温 30.6℃
気 圧 1007hPa
風 速 8.4m/s
波 高 1.5m

3月7日 航海日誌

団役員コメント

谷口 聡人 団長 

この海外研修航海も折り返し点にさしかかりました。
本日3月7日は、予定ではいよいよ今度の航海の最南端で3番目の寄港地ニューカレドニアのヌメアに入港、朝一番に接岸し入国手続き終了後、ニューカレドニア大学(UNC)を訪れUNC学生たちとの交流行事(スポーツ大会)が行われることになっていました。研修生たちはスポーツ種目別にグループを作り、それぞれに必要な道具や英語での説明を用意するなど張り切って準備しておりましたし、洋上講座でフランス語の挨拶や自己紹介も練習していました。また、夕方から夜にはヌメア市長、各国総領事、日本人会の皆様、UNCの方々など100名以上の人々を望星丸にお招きして船上レセプションを行う予定でした。これに向けても研修生たちは日本文化の紹介、柔道・剣道の演武、種々のダンスなど何日もかけて入念な準備に勤しんできました。
ところが、思わぬことが起きました。望星丸が接岸するはずだった場所に別の貨物船が故障して居座り、しばらく動けない状態だというのです。別の接岸場所がありましたが、船長がよく調べるとそこは深さが足りない可能性があり、危険な賭けをするわけには行かないというわけで諦めました。そしてようやくもう一つ別の良い接岸場所が見つかりましたが、そこには現在観光客船が停泊中で、空くのは7日午後遅くとのこと。それでは上記の予定が進められません。これには本当に困りました。日にちをずらすことも困難なことから、中止せざるをえないという苦渋の決断をいたしました。これを研修生諸君に知らせ、理解してもらうことは、彼らの準備にかけていたひたむきな努力を知っているだけに、まことに辛く悔しいことでした。幸いにも彼らはよく理解してくれ、投げやりになることなく次の寄港地パラオでの大学交流に向けて巻き直していこうと、気持ちを切り替えてくれたのでした。そしてこの日を大学交流、船上レセプションに代えて皆で楽しむパーティーの日とし、船の乗組員の皆さんや航海工学科練習生の皆さんにも加わってもらい、互いにこれまでの労をねぎらうこととしました。そして私たち役員もいつもとは違って研修生諸君へのサービスに努めることにしました。結局、入国・検疫手続きなどに時間を要しパーティーの開始は夜の9時ごろになってしまいました(世界は日本時間では回っていないことも研修生たちは学んでいます)が、大いに盛り上がったことは言うまでもありません。皆元気です。3週間ともなると皆お互いに気心が知れ、殻に閉じこもりがちだった人もそれぞれに持ち味を発揮し出し協力し合って、1プラス1が3にも4にもなっているような気がします。今回のテーマの特に後半「人と自分と(の対話)」が大きな成果を上げつつあると感じます。役員のチームワークもしかり。私たちも日々共に学んでいます。


  • 4班集合写真

  • 船上パーティ1

  • 船上パーティ2

  • 船上パーティ3

4班のレポート

野田 菜月
(東海大学福岡短期大学 国際文化学科)

今日は、大学交流や船上パーティーの予定でした。しかし、入港する予定だった場所に貨物船が止まっており故障して動けないらしく、すべての予定が変更となり、今日はFree Dayになりました。私は船上パーティーの係だったので、練習を重ねてきてくれたりいろんな計画を練ってくれたりしたみんなに対して、申し訳なく悔しかったです。しかし、船上パーティーはパラオでも行われます。気持ちを切り替えて、パラオでの船上パーティーを成功させるべく頑張っていきたいと思いました。

大場 悠希
(東海大学生物学部 生物学科)

今日は昨晩(というか早朝?)の疲れもあり、Free Dayに甘えてよく寝ました。面白い夢も見ました。起きてご飯を食べてからは各々ブースに参加したりして楽しみました。私は幼稚園児ぶりに申先生にネイルをしていただき、久しぶりに女子力を注入されました。夜のパーティーは、ダンスや武道の発表をみながら美味しくケータリングをいただきました。予期せぬ事態は起きてしまいましたが、その中で工夫して楽しむことができたのでよかったです。明日のG別研修がウキウキです。

石井 百合
(東海大学教養学部 人間環境学科)

今日は急遽フリーデイになり、洋上クラブの活動に没頭しました。自分は海水から塩を作るクラブに入っており、今日は2回目の活動で、ナンマドール遺跡の前で採った海水から塩を作りました。予定が変更となり大学交流と船上パーティーがなくなって残念ですが、フリーデイになって久しぶりにクラブ活動ができたので楽しむことができました。船での生活は慣れてきて最近になってようやく船酔いしなくなりました。明日はようやく上陸できるのですごく楽しみです。

粟村 観月
(東海大学海洋学部 海洋生物学科)

昨日、船上パーティーのリハーサルを終えた後に団長から予定外のアクシデントがあったこと、それによって今日まで一生懸命に準備してきた大学交流と船上パーティーができなくなったことを聞きました。みんなに動揺が走ったし、様々なショックもありました。(けれど、先生方の様子から日本で地震があったとか、船を降りなきゃいけないとかを予想してたのでみんな後から胸をなでおろした。)先生方はもちろん、船側も最善を尽くしてくれたことはみんなわかっていたことだったので、急遽予定のなくなってしまった今日をどう過ごすかをみんなで意見を出し合って決めました。いろんな意見がありましたが、1日Free dayにしようとなりました。夜は翌日Free dayということ(と、今日は先生たちも怒らないだろうという甘え)から夜更かしをしました。お昼頃までぐっすり眠って起きると先生方が食当をしてくれていて不思議な気持ちになりました。ありがとうございました。似顔絵や、茶道のブースが開かれ浴衣に着替える人もたくさんいて夏祭りの様な賑わいになりました。夜は練習生や船員さんとパーティーができて本当に楽しかったです。船旅ならではの出来事でしたが、とても楽しく充実したFree dayとなりよかったです。

佐藤 舞佳
(東海大学農学部 応用動物科学科)

今日はFree Dayになったので朝起きるのはとても遅くなりました。昼のハヤシライスはとてもおいしかったです。本来、今日行うはずだった船上パーティーの茶道と似顔絵のブースに行って、おいしいお茶と自分の似顔絵を描いてもらいました。夜の七時にニューカレドニアに着き、久しぶりの陸でニューカレドニアの夜景に感動しました。ニューカレドニアの大学生と交流することはできなかったけれど、とても楽しい一日でした。

島村 幸奈
(東海大学健康科学部 看護学科)

Free dayということで午前中はゆっくり休めました。午後は似顔絵ブースで皆の似顔絵を描きました。誰かの似顔絵を描くのは初めてでしたが、色んな方から喜んでくれてうれしかったです。夜は食事をしたり、武道やダンスを見たり歌を皆で歌ったりと本当に楽しい時間を過ごすことができました。明日はようやく陸にあがり、グループ別研修を行うので凄く楽しみです。

松本 碧
(東海大学工学部 応用化学科)

今日はFree Dayだったので朝は11半まで寝てしまいました。午後は似顔絵ブースで似顔絵を描いてもらい、茶道ブースでは2回も抹茶を飲ませてもらったりと、大学交流はできなかったけどそれでも1日がすごく充実していました。やりたかったことができなくなっても、切り替えをして次のことを楽しむということもやはり大事だと思いました。明日はついに一番楽しみだった寄港地のニューカレドニアに降りれるので、全力で楽しもうと思います。

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