研修航海における寄港地への訪問や43日間の航海は、皆さんの人生の中でも容易には体験できない機会になると思います。寄港地の歴史や文化、自然などについての知識や、航海全般についての知識を身に付けておくことは、この研修をより豊かな経験にしてくれるはずです。また、それぞれの寄港地についての知識を入港前に団員間で共有しておくことで、上陸後に現地の方々に敬意をもって接することができ、深い交流に繋がると思います。
「調査」は、「寄港地についての3つの共通テーマ:①歴史、②文化、③自然」と、第40回研修航海のテーマ“みずから学ぼう”の精神で「自分たちで考えて立てた調査テーマ」から成り立っています。皆さんは5グループに分かれて、グループごとにそれぞれの寄港地を受け持ち、清水出航前に「調査」をしていただき、航海中に船内で「寄港前発表」をしていただきます(グループと調査項目は下表参照)。また、寄港地や航海中の研修結果を踏まえて、清水入港前にすべてのグループに「研修調査報告」をしていただきます。
寄港前発表日 | 調査項目(寄港地/航海) | 担当グループ | 助言担当団役員 |
2月21日 | ポンペイ | C | 田中紀代子 岡本智伸 |
3月1日 | フナフティ | D | ハミルトン・マーク 諸星芳和 |
3月5日 | ポートビラ | E | 大島美知子 洞真理子 |
3月9日 | ヌメア | A | メナール・アニー 田中紀代子 |
3月18日 | コスラエ | B | 寺山範子 村山広道 |
1.出航前調査について
「寄港地」と「自分たちで考えた調査テーマ」について、さまざまな視点から調査して下さい。清水を出航すると、図書館に行くことや、インターネットで検索することはできません。清水出航前に資料などを揃えておいて下さい。配布物がある場合は、乗船前に必要な部数を用意しておいて下さい。グループ内で連絡を取り合い、準備を進めてください。
■「寄港地」調査では、寄港地や寄港地を含む地域の歴史や文化、自然などについて調査して下さい。また、寄港地の言葉で挨拶くらいはできるようになっていたいものです。寄港地で役に立つガイド的な情報もあるといいでしょう。そのため以下の共通項目を設けます。
- 年間の行事
- おもな交通機関
- 景観地
- 飲み水
- 特産品
- 有名人
- 有名な食べ物
- 観光情報
- 服装
- スポーツ
- 伝統
- 問題
■「自分たちで考えた調査テーマ」では、第40回海外研修航海のテーマである地球サイズで“みずから学ぶ、水から学ぶ”とはどういうことかを考え、話し合ったなかからテーマを生み出して下さい。魅力あるテーマを期待しています。
2.寄港前発表について
それぞれの寄港地に入港する前日に、出航前調査で調べた事柄を、全員の前でプレゼンテーションして頂きます。プレゼンテーションにはPowerPointを使うことができます。プレゼンテーションの形式は指定しません。それぞれのグループで創意工夫して、効果的なプレゼンテーションを考えてください。
3.研修調査報告について
寄港地では、事前に資料などで調査した内容を踏まえ、現地調査をしていただきます。
実際の結果を出航前調査の内容と関連づけて、PowerPointでプレゼンテーションをしていただきます。寄港地研修の集大成となるようなプレゼンテーションを期待しています。