調査
41日間にわたる研修航海において、寄港地への訪問は、皆さんにとって、貴重な体験ができる機会になります。そこで、寄港地および航海に関する事前調査を実施します。 寄港地に上陸後、現地の方々に敬意をもって接し、安全に異文化交流を深めるためには、事前に寄港地の歴史や文化、自然などについての知識を、調査・発表し合い、団員間で共有しておくことが重要です。特に今回の航海は、コロール、ラバウル、ヌメア、コスラエといった、歴史的に日本と深い関係のある島々へ寄港します。日本の歴史に思いを巡らせながら、寄港地の歴史や文化を、自分の五感で体験し、国際的な視野を身につけるために、しっかりとした調査を行うことが大切です。 |
また、皆さんが乗船する望星丸の性能や船内生活をよく知るための航海調査も重要です。乗組員さんたちの仕事、食料の保管・調理の方法、ゴミ処理の方法、レーダーやGPSといった航法装置の仕組みなどを学び、研修航海をより充実したものにしましょう。
1.事前調査のグループ分けについて
研修学生は、生活班とは別に、4グループ(約25人×4グループ)に分かれて、グループごとに寄港地および航海について調査します(グループと調査項目は下表参照)。
2.寄港地調査および航海調査の流れ
寄港地調査 | 航海調査 | 担当グループ | ◎ 責任者 ○ 副責任者 △ 記録 |
助言担当団役員 (◎団役員責任者) |
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パラオ共和国 (コロール) (2月20日報告) |
船の仕事を知る | コロール班 | 深澤 克哉 ◎ 武田 功也 ○ 木本 英明 △ |
高嶋 恭子 ◎ 冨田 恒之 |
パプアニューギニア独立国(ラバウル) (2月27日報告) |
ゴミ処理の方法 | ラバウル班 | 河井 悠希 ◎ 野渡 俊英 ○ 鷲野 結花 △ |
キブラ・ロナルド・L ◎ 吉原 さちえ |
フランス領ニューカレドニア(ヌメア) (3月5日報告) |
食料の保管・調理の方法 | ヌメア班 | 山本 智妃呂 ◎ 益子 耕太郎 ○ 多賀 弘貴 △ |
松本 欣也 ◎ 日置 純子 |
ミクロネシア連邦 (コスラエ) (3月15日報告) |
レーダーおよびGPS | コスラエ班 | 堤 麻里奈 ◎ 黒田 大了 ○ 松澤 めぐみ △ |
青柳 由香 ◎ 大江 一平 |
(1)寄港地調査について
2月15日の出港までに、「出港前調査」を行います。そのため、12月の事前研修時に、グループ内で調査内容について役割分担をします。調査結果を出港時に持ち寄ります。
出港後、収集した調査資料を船内で整理します。各寄港地に寄港する1日前に、「船内発表」(質疑応答を含めて1時間~1時間半程度)を実施します。調査内容と寄港地で現地調査を行うためのリサーチトピック及び仮説を発表します。
各寄港地では、五感を駆使して、文化や自然などについて現地調査を行います。そして、寄港地調査の締め括りとして、「研修調査報告」を船内で実施します。寄港地での現地調査およびの結果を踏まえて、グループごとに“壁新聞”を作成します。壁新聞については審査を行い、優秀賞を選出します。
寄港地調査のイメージ図
(2)航海調査について
航海調査については、出航後、望星丸乗組員の皆さんの協力を得て、船内で各調査項目についての資料収集を行います。寄港地調査と同時並行の作業となるので、各グループで事前に役割分担をした上で調査に臨んでください。
航海調査の結果については、寄港地調査の場合と同様に、「研修調査報告」にて壁新聞にまとめて発表します。航海調査の壁新聞についても優秀賞を選出します。
航海調査のイメージ図